自己の向上とはどういうことでしょうか?
世の中には自己の向上について様々な意見や方法論が溢れ返っています。
書店に行けば「自己啓発」のコーナーには数えきれないほどの書籍が並び、自己を向上する考え方やノウハウが「これでもか!」とばかりに書き連ねられています。
いったいどの本に書いてあることが真実なんだろう・・・
多すぎて迷ってしまう人がほとんどなんじゃないでしょうか(笑)
どの本を見ても、どれももっともなことが書かれているし、それなりに正しそうです。
それだけに余計に選択に戸惑うんじゃないですか?
でもご安心ください。
今回の記事で「自己の向上」について「ここだけでしか知ることの出来ない」情報をお届けしますので、是非ともそれを参考にしてみてください。
自己啓発に関する誤解
今回の記事を読んでいるあなたは、何らかの理由で「現状打破」したいと思っているのでは?
それで「自己の向上」とか「自己啓発」とかのキーワードから当サイトにおいでいただいたのではないですか?
これから私は「自己を向上させる」ことについて、他の自己啓発本や自己啓発系サイトには書かれていないことを書いていきます。
その内容は、あなたにとって貴重な気付きになることと思います(というか、そうなることを願っています)
ですがその前に、自己啓発についての「いくつかの誤解」をここでしっかりと解いておきたいと思います。
そうしないと当サイトの記事も誤解されてしまう可能性がありますし、それは本意ではありません。
本題に入る前に少しだけ、誤解を解く時間をいただきたいと思います。
インプットだけで世界が変わる、という誤解
自己啓発本やセミナー、自己啓発情報サイトなどで、治部自身を高めるための情報や気付きを得ることは可能です。
そしてそうした気付きを得ることで、なんだか自分が変わったような「錯覚」に陥っている人のなんと多いことか(笑)
いいですか?
情報を自分の中にインプットしただけ、またその情報から気付きを得ただけでは何ひとつ変わりませんからね。
これは100%確実に言えることです。
新しくベストセラーになっている自己啓発書を購入し読んでみる。
ふんふん、なるほど、そういうことか。よし、良いことを学んだぞ。
あとは自己が向上するのを待つだけ・・・って、そんな筈ないでしょう(笑)
こんな笑い話のような話ですが、多いんですよこういう人って。
まさか、あなたもそのひとりじゃないでしょうね?
情報をインプットしただけで何かが変わるなんてこと、ある筈ないじゃないですか。
いやあ、素晴らしい気付きを得た・・・って、それでどうするんですか?
なんのためにその情報をインプットしたのか?
自己を向上させるためじゃないんですか?
情報があなたの自己を向上させるなんて、まさか思っていませんよね?
あなたの自己を向上させるのはあなた自身だけですよ!
自己向上のためにインプットしたなら、そしてそれがあなたにとって「気付き」になっているのなら、それをもとに「行動」することです。
自己変容は行動からしか生まれません。
あなたがインプットした情報は、自己変容するための行動に活かすため「だけ」のものです。
インプットはアウトプットしてはじめて活きてくるんです。
そこのところ、誤解なきようお願いします。
自己啓発は「悪」という誤解
自己啓発なんて不要、ということを声高に叫ぶ人も結構いますよね(笑)
私に言わせれば、不要なら関わらなければいいだけの話で、なぜわざわざ「自己啓発なんて役に立たない、悪だ」みたいなことを声を大にして言うのでしょうか?
なにか自己啓発に関連して不利益でも被ったのでしょうか?
そういう人はこんなことを言います。
ダイエットの本を買って読む人は太っている人だけ。
だから自己啓発本を読む人も「自己が不安定な人」
そんな人が読んだところで結果なんて出る筈ない。
なんとも「上から目線」の考えですね。
なぜそこまで自己啓発を「目の敵」にするのか理解に苦しみます。
ダイエット本だって自己啓発本だって、書いてある内容をもとに「行動」すれば、必ず何らかの変化は起きてくるものです。
仮に期待したほどの結果にならなかったとしても、何らかの学びはあるはず。
それを頭ごなしに否定する人の意見は疑ったほうが懸命です。
なぜならその人自身が自己啓発本を実践しているわけではないからです。
自己啓発本は効果なし、自己啓発は悪、これらを叫ぶ人の言葉こそ机上の空論です。
無責任にこうしたことを言う人の言葉にはくれぐれも気をつけてくださいね。
自己啓発が果たして効果あるのかないのかは、あなた自身で判断するようにしましょう。
本1冊の投資と、それを読む時間の投資くらいは必要ですが(笑)
自己啓発の内容なんてたいしたことない、という誤解
自己啓発本やセミナーで語られる内容なんて、普通に生活している中でも気付くことの出来る「普通」の内容しか出てこない。
そんなの分かっているけど実践できないから苦労するのに、その答えは教えてくれない。
こんな声もよく聞きます。
こういう依存心の強い人は、どんなに貴重な情報を得ることが出来てもそれを活用することは難しいでしょう。
学生じゃあるまいし、答えまで人に頼るのはどうかと思いますけどね。
自己開発本やセミナーは答えを教えるところではありません。
あなたの求める結果にたどり着くための「道筋」を指し示すだけです。
そこにどうやって行くかは、自己啓発に求めることではありませんよ!
水泳にたとえれば、泳ぎ方のコツを知ったところでそれだけでは泳げるようになりませんよね?
実際にそのコツをあなた自身で水に入って手足を動かしてやってみて、初めて結果が変わってくるんです。
自己啓発だって同じです。
自己の向上のために必要は情報は提供されますが、そこから先はあなた次第です。
自己の向上、の本当の意味とは?
たいへんお待たせしました(笑)
ここからが本題となります。
ここから先は他ではあまり、というかほとんど目にしたことのない内容になります。
いつもながらですが、ストレートに書いていきますね。
自己の向上とはどういう意味でしょうか?
向上とは、何らかの基準(それが現状の自分であったり、世の中の常識であったり)と比べて「より良く」なることを意味します。
つまり、自己を向上させたいと思っているあなたは現状に満足していないということですよね?
どうにかして現状の自分を越えていきたい、そのための方法論を探していると。
ここで、そんなあなたに質問です。
あなたはなぜ「自己の向上」を望むのでしょうか?
ここでしばらく読み進めるのをやめて、自分自身に問いかけてみてください。
今のあなたの偽らざる、素直な気持ちで答えてみてください。
・・・答えは出ましたか?
それではもうひとつ、質問です。
あなたの求める自己の向上、その先に何がありますか?
この質問に関しても、今のあなたの素直な答えを出してみてください。
模範解答を求めているのではありませんよ、あなたの本音を求めているんです。
・・・答えは出ましたか?
今の自分を越えていくことの意味
自己を向上させたい、今の自分を越えていきたい・・・
それはひとえに「現状の自分」に満足していないからですよね?
自分はこんなもんじゃない、もっと自分らしくなるために努力して、今の自分を越えていくことで、より自分らしい自分が待っているはずだ。
そんな思いで自己の向上がしたいのでは?
私はそれを否定するつもりはありません。
理想の自分に近づくために努力を惜しまないというあなたの姿勢は高く評価します。
その上で、あえて言わせていただきますが、
今の自分を越えた先には、より自分らしい自分が待っていることでしょう。
しかしそこに行き着けば、再びあなたは「さらに向上した自分」を目指すことでしょう。
あなたはどこまで行っても「その先の自分」を目指し続けることになる。
自己の向上とはそういうことです。
常に「目指している自分」で死ぬまで生き続ける・・・
これはある意味、一生涯目標を求め続ける生き方であり、それが生き甲斐になる人には最高の人生といえるものかもしれません。
しかしながら、常にその先に目指すものがあるというのは、一生涯求めるものに対する「渇望感」を持ち続けるということでもあります。
世の中、これを望む人ばかりではないでしょう。
そしてこれを望まない人にとって、この生き方はとても疲れます。
だって、こういう生き方って「常に上を目指す」わけですから、言い換えれば現状に満足できていないということになりませんか?
ありのままでいい、と気付く
ここで3つめの質問です。
今のあなたではダメですか?
即座に答えを出さず、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
今のあなたの「ダメなところ」ではなく「良いところ」に目を向けてみてください。
その上で、今のあなたではダメなのか考えてみてくださいね。
なぜ上を目指し続ける必要があるのでしょうか?
上には何があるのでしょうか?
そこは本当にあなたの求める世界なんでしょうか?
あなたは「今のあなた」にいろいろと不満があるかもしれません。
でも、こうしてどうにか生きていますよね?
それだけで、ただそれだけでも凄いことだと思いませんか?
あなたという存在は、いまそこに在るだけで「完璧」だと気付いていますか?
そこに気付くと、自己を向上させることは「意味が無い」ことが分かります。
今の自分が完璧ならば、それ以上なにを望むというのでしょう?
越えていくものなど存在すらしないのです。
「いまの自分」が、「この瞬間の自分」が最高だと知れば、人生すべてが最高のものになります。
今この瞬間だって最高なんです(笑)
いまのまま、ありのままの自分で良いんです、そのあなたがすでに「最高」の存在なんですから。
あなたの「いるべき場所」
もうお気付きかと思いますが、本稿は「自己向上」のためのノウハウをいっさい説明しません。
代わりに「自己向上は無意味」という、暴論とも言えることを書いてきています。
これは他の自己啓発本が書いていることを真っ向から否定するような内容ともいえます。
ここまで読み進めたあなたは、もしかすると困っているかもしれませんね?
本稿の言っていることは分からないでもないけれど、現実問題として私はいまの場所(職場であったり家庭であったり、友達同士の関係であったり)で評価されていないんだけど、そういう場合はどうすればいいの?
こういう悩みはあるかもしれませんね。
しかし、ここまでの説明をもういちど思い出してみてください。
あなたは今のままで最高、完璧なんです。
これに疑いの余地は微塵もないはずです。
それなのに、そのあなたが評価されない・・・
はっきり申し上げますね。
「今のあなた」「ありのままのあなた」が評価されないとしたら、そこはあなたがいるべき場所ではないかもしれません。
人間ですから、さまざまな理由で馬が合うあわないがあるのは当然です。
あなたのことを評価できない場所であなたが自身を曲げてまで我慢して居続ける理由はなんでしょうか?
その理由にあなた自身が納得できるなら、その場所に居続ければいいと思います。
でもあなた自身が納得できる理由がないのなら、あなたはそこにいるべきではない。
あなたにはそこよりももっと相応しい場所が必ずある筈です。
そのことに気付いて、あなた本来の居場所を探してくださいね。
まとめ
今回は自己の向上について考えてきましたが、如何だったでしょうか?
世の中、あらゆる場面で「上を目指そう」的なスローガンに溢れています。
そしてほとんどの日本人はこのスローガンを疑うこともせず、盲目的に受け入れてしまっています。
企業の採用面接では
「10年後にあなたはこの会社でどうなっていたいですか」
とか聞かれます。
これって、自身の変化(向上)が前提の質問ですよね。
この質問にこう答えたらどうなるでしょうか?
「10年後ですか?今と変わらず最高の毎日が送れればいいと思います」
この答えに満足する企業が果たしてどのくらいあるでしょう・・・
それが現代の日本です。
でも日本人ひとりひとりが「今の自分が最高」であることを自覚して互いを尊重しあうことが出来たら、社会も国も大きく変わると思いませんか?
だったら、自己の向上なんて意味のないことを思い悩むのはやめましょう。
今この瞬間が「最高」と心の底から思えるような生き方にシフトしましょうよ。
あなたはあなたのままで最高なんですから・・・