会社組織の中に入って長年仕事をしていると、
会社ってつくづく「人間関係」だな、とおもいます。
どんなにやりたい仕事が出来ていたとしても、職場の人間関係が良くなければ毎日がとても辛くなるでしょうし、職場異動や転職などで本意ではない仕事をしている人でも、職場の人間関係がスムーズなら続けていくことはそう難しいことではありません。
職場には上司もいれば同僚、部下もいる。
同じ職場でなくても業務上関わらざるを得ない他部署の人もいることでしょう。
そうした人たちとどう接していくのが良いのか考えたことありますか?
今回はその中でも「同僚」とのい付き合い方について考えていきたいと思います。
当たり前だが、学生時代の同級生とは全然違う!
上司でもなく部下でもない。
上でも下でもない関係なのが同僚なわけですが、だからといって学生時代のクラスメイトと同じようには接することが出来ない・・・
なぜ?
と訊かれても、上手く言葉で説明できないのでは?
その理由は「みな会社には仕事をしに来ているから」という至極あたりまえなものです。
別に友達を作りに来ているわけではないし、友情を育もうと思ってもいない。
だから同僚でも、必要以上に踏み込んだ関係性を築こうとしないんです。
では、そんな同僚たちとどのように付き合っていけば良いのでしょうか?
意外かもしれないが「互いに思いやる関係」がベスト
メンタル心理カウンセラーという立場で言いますと、無理に人間関係を築こうとして上手くいかず心が疲弊してしまっている人はけっこう多いです。
学生時代なら、互いを友達だと思い接しているためその前提で全てが動いていたのですが、会社の同僚の場合はこの前提がそもそも希薄です。
もちろん、入社のときから一緒で仲がよく友達と同様の人間関係が築けている人もいるとは思います。
思いますがこのような人間関係に関しては、今回のテーマのように「付き合い方」に疑問を持つことはないでしょう?
そもそも論になってしまいますが、
「あれ、学生時代の友達同士みたいな関係じゃなさそうだぞ?」
というところから「付き合い方」に迷っているんでしょう?
あなただって、会社の同僚と家を行き来するような付き合いをしたいとは思っていないのではないですか?
相手だって同じですよ?
みんな分かっています。
会社は仕事する場所だって。
お金を稼ぐ場所だって。
そのためにお互いがスムーズに毎日を過ごせればいい。
そう思っているんです。
馴れ合いに来ているわけじゃないんです。
あなたが気にすべきは、あなた自身が職場で毎日スムーズに過ごすこと。
そのために何をすれば良いのか?
周りの同僚がスムーズに仕事が出来るようにフォロー、サポートをすることです。
そうすれば同僚だって、あなたをフォロー、サポートしてくれますから。
こうした互いに思いやる気持ちが出来ている職場は業界に関係なく雰囲気が良いです。
一緒にランチや飲みに行くのは?
よくTVドラマなんかでは、同僚同士で昼ご飯を食べに行ったり、定時後に同僚と飲みに行ったりというシーンがありますが、実際はそんなに多くはないですよね?
まあ、昼ご飯は何人かで一緒に行ったりするケースはありますが、定時後の飲みに関してはもっと全然少ないでしょう。
これにはいくつかの理由が考えられます。
家族がいる
あなたは独身だとしても相手の同僚は結婚しているような場合、向こうからあなたを誘ってくることは稀でしょう。
だって考えてみてください、家族が家で同僚の帰りを待っているんですよ?
こういう場合はあなたから誘うのも気を遣った方が良いです。
独身のときと違って、時間もお金も自由にならないのが結婚生活なんですから。
まあ、夫婦関係が冷え切っているとか、逆に早く家に帰りたくないといった事情のある同僚は、むしろ積極的にあなたを飲みに誘ってくるかもしれませんが(笑)
プライベートの時間を無駄にしたくない
アフター5は自分の時間として貴重です。
特に何かを目指して勉強しているような人にとっては、会社を出てからが勝負です。
そんな大切な時間を同僚と飲みに行くことに使いたくない、と思う人は多いですよ。
会社での人間関係はあくまで仕事上のこと、プライベートは別と考える人は凄く多いので、そこは理解しておきましょう。
愚痴を聞きたくない
会社関係のメンバーで飲みに行くと、結構な頻度で上司や仕事の愚痴大会になります。
これは当然のことで、みんなある程度我慢して仕事をしているんです。
上司に多少理不尽なことを言われても我慢し、取引先から嫌みを言われてもニコニコし、部下がミスをしてもイライラを顔に出さないようにし・・・
そんな毎日を送っている同士で飲みに行けば、そりゃ愚痴りたくもなるでしょう。
でも、こう言う飲み会って後から振り返るとなんとも不毛な気持ちになるものです。
いくら上司の愚痴を言ったところで、現状は何も変わらないのですから。
たまにはストレス発散ということでぱーっと飲むのは良いと思いますが、基本的には誰しも楽しんではいないものです。
心を許していない
愚痴ったりするときに注意する必要があります。
それは愚痴っている相手があなたの味方とは限らないということ。
あなたが愚痴っていたことを上司に報告するかもしれませんよ?
またあなたはただ同僚の愚痴に相づちを打っていただけなのに、同罪にされてしまうことだってあり得ます。
忘れてはいけないのは、
会社の同僚はあくまで「仕事上での付き合い」だと言うこと。
お互いに仕事がしやすいように思いやることは大切ですが、仕事を離れたところでは一線を引いて付き合う方が良いでしょう。
苦手な同僚との付き合い方
同僚の中には、あなたが苦手とするタイプの人もいることでしょう。
そういう同僚とはどのように付き合っていけば良いのでしょうか?
基本的にはあまり付き合いたくない・・・ですよね(笑)
そういう場合には無理して付き合う必要はありません。
ただし、ガン無視とかは仕事の上で支障が出る可能性がありますので避けるべきです。
仕事に支障が出ない程度に、最小限のコミュニケーション。
これでいきましょう。
大切なのは「距離感」
会社の同僚との人間関係トラブルの多くは、これまで紹介してきたような「近付きすぎる」ことによるものですが、逆に距離を離しすぎても上手くいきません。
同僚からの誘いは全て断るとか、仕事以外の無駄口は一切しないとか・・・
ここまでしてしまうと恐らく仕事の上でも上手く連携がとれないなどの弊害が出てくることもあるでしょう。
要は距離感が大事なんです。
近すぎず遠すぎず。
このへんのことはご自身で試行錯誤しながら最も適当な間合いを極めるしかありません。
まとめ
今回の内容は、あくまで一般論です。
すべては人間関係ですから、会社によっても職場によっても微妙に異なります。
特に今回のテーマは「同僚との付き合い方」ですから、相手が上司や部下のときのように気を遣う必要はありません。
私の経験上、自分自身が遠慮しているときは上手く付き合えませんでした。
遠慮せず言いたいことはちゃんと言い、相手の気持ちもしっかりと与していればきっと言い関係性が築けるでしょう。
あなたにとってのベストなやり方は、あなたしか知りません。
あなた自身に教わるしかないということです。