人づきあいが苦手な人でなくても、図々しい人って嫌われますよね。
自分の都合を押し通し、こちらの都合なんか完全無視してムリ難題を言ってくる。
デリカシーの欠片もなくズカズカと人のテリトリーに入り込んでくる。
人にはおごらせるのが平気なくせに、自分からは絶対におごらない。
自分自慢に終始し、人の話なんかこれっぽっちも聞くがない・・・
出来ることなら近寄りたくない「図々しい人」ですが、ちょっとしたコツさえ知っていれば案外付き合いやすかったりします。
今回は図々しい人について、その特徴と付き合い方のコツをみていきたいと思います。
出てくる出てくる!こんなにも図々しい人たち
実は図々しい人って、すごく多いんですよ(笑)
程度の差はあれ誰しもが図々しいところは持っているもの。
ただそれが、ある一線を越えると多くの人の癇に障る・・・そういう人を一般的に「図々しい人」と言うんです。
たとえば、自分の仕事に区切りを付けて「さあ帰ろう」としたときに、同僚からいきなり「悪いけど明日の会議資料の仕上げ、代わってくれる?私これからデートなの」って・・・
これ、完璧に図々しいですよね(笑)
せめて前置きとして「今日仕事のあと何か予定とかある?」くらい訊いて欲しいと思いませんか?
あるいは「色々と忙しいとは思うんだけど、今日どうしても抜けられない私用があって、もし可能なら代わってもらえると有り難いんだけど」くらいの気遣いは欲しいですよね。
まあ、それが出来ないから図々しいと思われちゃうんでしょうけどね(笑)
ここからはそんな図々しい人のエピソードをいくつか紹介していきますね。
中には信じられないようなものもあるかもしれませんよ!
図々しい人エピソード集
それでははじめましょうか(笑)
電車で割り込んできてちゃっかり座っちゃう
朝の通勤時など、駅のホームで電車を待っていると、自分は並びもしないで列の近くにさりげなく立っています。
そして電車のドアが開くと、列に並んでいた人たちに紛れて乗り込み、人をかき分けて椅子に座っちゃう人・・・これ私が通勤していたころにいた中年のおばさまです。
朝ってだいたい同じ人が同じ時間に同じ電車を待っていますから、その場にいるメンバーって大半が毎朝同じなんですよね。
この図々しいおばさまが毎回のように横入りして座ってしまうため、ある日私の前に並んでいたおじさまがとうとうキレまして(笑)
しばし二人で言い合いをしていましたが、その日以来おばさまは別のドアから乗るようになりました。
相変わらず横入りはしていますけどね。
飲み会の支払い
図々しい人って、本人は気付いていませんが周りのみんなから嫌われていますから、友人同士で飲みに行くときなんかも誘われません。
だって、誘えば平気で「奢ってよ」とか言いだしますからね。
そんな人と一緒に飲みたいなんて思う人はいないもんです。
でも職場の飲み会なんかの場合にはそんな図々しい人も堂々と参加できるんですよね。
で、自分が幹事をやるとか言うわけです。
面倒なことが大嫌いなくせに幹事って・・・
と思っていたら、やっぱり裏がありました(笑)
みんなから会費を集めて、支払いは自分のカードで済ませちゃっかりポイントを独り占めしてるんです。
図々しいというか、なんだかセコいな・・・と。
ついでにお願い!
仕事の合間にちょっとコンビニに行ってコーヒーでも買ってこようかな。
そんなとき、すかさず「あ、コンビニ行くなら私にもコーヒー買ってきて」とか言って平気で人を使う人。
そして買ってきてお金を請求すると「いま細かいの無いから後でね」とか言ってそのまま踏み倒したりする・・・図々しい人。
誘ってもいないのに来る
仲の良い友人と今度の休みに映画を見に行く話をしていると、どこからともなくその話を聞きつけて「私もその映画みたかったんだ、一緒に行こうよ」と無理やり仲間に入ってくる人。
あなたとは行きたくない、とは言いにくいので仕方なく一緒に行っても自分のわがままばかり。
映画のあと買い物に無理やり付き合わされて、お礼も無く帰って行く・・・図々しい人。
だから言ったんだよ!
会議の席で報告した内容が不十分で上司から追及されたとき、自分も一緒にやっていたにもかかわらず「だから言ったじゃないか、それじゃ不十分だって」と、まるで自分は関係ないような口ぶり!
その後、上司からやり直しを命じられても自分はそれには参加せずさっさと帰ってしまう・・・図々しい人。
図々しい人の心理的特徴
いくつかのエピソードを挙げてみましたが、まだまだありますよ本当に呆れるほどに。
でも、こうした図々しい人ってどんな心理でここまで図々しくなれるのでしょうか?
ここからは図々しい人の心理について特徴的なものといくつか見ていきましょう。
自己中心的
図々しい人は押し並べて自己中心的です。
人間は多かれ少なかれ自己中心的なものですが、通常は社会における自分のポジションを意識しているものです。
このため社会の中で自分がとるべき態度、言動などについて考えてから行動するのが一般的と言えます。
しかし図々しい人というのは、まず何よりも自分のことを考えます。
そして自分の態度や言動が他人に与える影響に関してはほとんど考慮しません。
自分のために周りが合わせるのが当たり前と思っているんです。
このため、図々しい人は自分のためなら他人のテリトリーに踏み込んでも平気なんです。
社会性の欠如
自己中心的な人ですから、自分のためなら周りがどうなってもいいという心理が根本にあります。
このため平気で借りたものを返さないとか、トラブルが起きても平然と責任を他人になすりつけたりします。
自分が急いでいればスピード違反や信号無視なんかも軽々しくしますし、それで事故を起こしたとしても「相手が急に飛び出してきたから」とか言いだします。
あくまで自分は悪くない、という心理は社会においても如実に表れます。
感謝の気持ちが無い
図々しい人は他人から何かしてもらっても、感謝したりお礼を言ったりすることもありません。
なぜなら、周りが自分のために何かをしてくれるのは「当たり前」だと思っているからです。
だから平気で人を顎で使うようなこともします。
まあ、軽く「あ、やってくれたんだ、サンキュー」くらいは言うかもしれませんが、それは往々にして口先だけのことが多いです。
自分以外に興味が無い
図々しい人の特徴に、自分の話をしきりとしたがるというのがあります。
私って○○だからさぁ・・・
なんてセリフが口癖で、他の人が話している最中でも平気で割り込んで自分の話を得意げに始めたりします。
人の話に興味が無いためロクに聞いていもいないので、その場にそぐわないとか関係無しに自分の自慢話とかをぶっ込んできます。
もちろん、周りの人たちは口には出さずとも「なんて図々しいんでしょ」と不愉快になっています、あなただけじゃありません。
図々しい人の対処法は意外に簡単!
これまで見てきたように、図々しい人の特徴は一にも二にも「自己中心」であるということです。
そして図々しい人に振り回される人たちは、好むと好まざるとにかからずそうした図々しい人の言いなりになってしまっているんです。
図々しい人は自己中心的であることに罪悪感の欠片も持っていません。
もし多少なりとも罪悪感があるなら、図々しい振る舞いは出来ないはずですからね。
ただ、図々しい人は自己中心なだけで必ずしも「分からず屋」ではないです。
ですから「お前の言いなりにはならないぞ」と明確に意思表示してやることで、振り回される頻度は劇的に減少します。
具体的にどうすれば良いのか、これからお伝えしますね。
正論をちゃんと言う
図々しい人に対し、心の中で「なんて図々しいんでしょうこの人」と腹を立てたところで何の意味もありません。
それは微塵も伝わりません、ちゃんと声に出して伝えましょう。
あなたのやっていることは間違っている、ということを感情的にならずに伝えましょう。
理解すれば、もうあなたの前では図々しいことをしたり言ったりすることはかなり減るはずですよ。
(他の場面では相変わらず図々しいかもですが:笑)
嫌なら「イヤ」とはっきりと言う
ついでにこれもやっといて、とか無理難題を言ってくる場合にははっきりと断りましょう。
相手が傷つくかも、とか心配になるかもしれませんが、断らない限りいつまでも無理難題は続くと思った方が良いです。
相手はあなたのことを「何を頼んでもやってくれる便利な人」と思っているからです。
そこははっきりと「お前の言いなりにはならないぞ」ということを宣言すべきです。
大丈夫、多少きつい言い方をしたくらいで図々しい人が傷つくことはありません。
この人は自分の言うことを聞いてくれない人だ、と思うだけです(笑)
実は私の身近にも図々しい人がいました。
私はその人から「コーヒー買ってきて」と言われたときに「お前はいつも俺に頼むだけで自分では決して行かないからイヤだ」とはっきり言いました。
その日以来、その人は私にはそういうことを言わなくなりました。
だからといってその人との関係が険悪になったかと言えば、全然そんなことはありません。
以前と何も変わりませんよ、いろいろと難題を押しつけてこなくなった以外は。
まとめ
今回は「図々しい人」との付き合い方について考えてみました。
誰の周りにもこうした図々しい人というのはひとりやふたりいるものです。
そして図々しい人は、こちらがはっきりとした態度に出ればそれ以上図々しくなりません。
そういう意味では、図々しい人ってそんなに付き合いにくい相手ではないんですよ。
多少きつい言い方をしても傷つくこともほとんどありませんから、変に気を遣わずに付き合えるという面もあります。
あなたが明確な意思表示さえ出来れば良い関係を維持するのは難しいことではないということですね。
変に避けるのではなく、あなたも堂々と接すれば良いんです。