「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ということわざがありますがこれは、
上手にできないようなことでも、
何度もやっているうちにまぐれでうまくいくこともある
という意味ですね。
つまり「とにかく手当たり次第に片っ端から実行していく中にまぐれ当たりすることもあるので諦めずに続けましょう」ということです。
多くの場面でこれは有効に機能することかもしれませんが、こと「恋愛」においてはどうでしょうか?
今回は恋愛における「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」について考えてみたいと思います。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、を恋愛に応用するのはムリ?
このことわざ、要は「下手でも結果オーライなら良いわけでしょ?」という開き直りですよね?
もともとは戦国時代に織田軍と武田軍が戦った長篠の合戦で、織田軍が数千丁の鉄砲によって武田軍を打ち負かしたことから、当時命中率も低く弾込めも手間のかかる鉄砲による戦いは実戦向きではないと言われていたものを覆したことが由来と言われています。
※上記記述は近年歴史学者などから異論も出されており正確性を欠く可能性もある内容ですが、本稿では歴史検証が目的ではなく、あくまで言葉の捉え方・考え方の説明が目的ですから史実との整合性についてはご容赦ください。
当時の鉄砲は照準精度が低かったため狙いを定めてもまともに命中せず、また1発撃つごとに弾を込め直すという手間もかかるため、ベストのタイミングでドンピシャなところを射貫くのは至難の業だったようです。
そんな鉄砲でもたくさんの数を揃え一斉に撃つことで、その中のいくつかは的に命中する。
鉄砲1丁では効果を望めなくとも、数を揃えればちゃんと必要な仕事を成し遂げられるというところからこのことわざは使われるようになったのでしょう。
上手になんか出来なくてもいいから、そのぶん数をこなせ!
そうすればそのうちのひとつやふたつはモノになるかもしれないからネ!
ここまで読んできたあなたは、なんか違和感を感じていませんか?
そうです、数打ちゃ当たるって・・・
これを恋愛に応用するのって、ヤバくない?
これって単なるナンパしまくり・・・になっちゃうんじゃない?
恋愛で下手な鉄砲を打ちまくってる人と付き合いたい?
ちょっと考えてみてくださいね。
あなたが付き合い始めた人が実は手当たり次第にたくさんの人に声をかけまくっていて、たまたまあなたがお付き合いするのをOKした・・・ということが分かったらどうしますか?
たとえそうだとしても、自分はその人のことが好きだしお互いの気持ちがお互いに向き合っているのなら、出会い方なんてどうでも良い。
このまま付き合い続けようと思う。
という考えもあるでしょう。
また一方で、
え、そんな人だったの?
すぐ別れる!!
という人もいるでしょう。
はっきり言いますが、私なら間違いなく後者です。
その理由は以下です。
いろんな人に片っ端から声をかけているということは、その人にとっては付き合う相手は「誰でもいい」ということで、あなたのことが好きだからあなたに声をかけたわけではないということですよね?
また、そういう人ですからあなたと付き合っていたとしてもほかの人に声をかけないという保証はありませんよね?
そして、そもそも「誰でもいい」と思って片っ端から声をかけているって、自分に自信もプライドもない証拠ですよね?
あれこれ選んでいたらいつまで経っても付き合うことなんて出来ない。
要は「数打たなきゃ当たらない」ということを自覚している(笑)
そんなヤツと良い関係を続けていけるとは、にわかに信じがたいです。
ですから恋愛で「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」を実践している人は「論外」です。
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる、のもう一つの意味とは?
ここでもうひとつ、このことわざを恋愛に応用することについて別の解釈を考えてみます。
もしもあなたに「自分にはこの人しか考えられない」というくらい本気で好きになった人がいるとします。
でもその人はあなたのことを別になんとも思っていないとします。
ここで、あなたはこの人と「なにが何でも付き合いたい」と思ったとします。
あなたなら、どうしますか?
告白する?
勇気がいりますよね、本気で好きならなおさらですよね?
でも、告白しなければ何も始まりませんから、ここは意を決して告白するしかないでしょう。
で、振られちゃったら?
トホホ・・・となりますよね、しばらくは立ち直れないかもしれない。
はい、ここです、ここで「下手な鉄砲を打ちまくる」のは!
いちど振られたらキッパリと諦めるのですか?
諦められるのですか?
いいんですか、それで?
諦められないなら、振られたあとも繰り返しアタックしますよね?
再告白とまでは行かなくとも食事に誘ったり、映画に誘ったりしませんか?
別に食事や映画くらい、付き合っていなくたって一緒に行ったりしますよね?
そして繰り返し、なんらかの理由で「会う」ことを模索しませんか?
そうした細かい「誘い」をひたすら繰り出しているうちに、もしかしたらもう一度告白するチャンスが来るかもしれない・・・
言い方は悪いですが、こうした「下手な鉄砲」を打ちまくることで、いつか相手の心に命中するときが来るかもしれない。
下手な鉄砲を数打つ相手は、不特定多数ではなく意中の一人に繰り返し、です。
これはOKでしょう、そう思いませんか?
まとめ
今回は「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の恋愛における意味について考えてみました。
意味を履き違えると、周りの異性全員から嫌われますから注意してくださいね(笑)
誰それ構わず声をかけまくる、はダメですよ!
意中の一人に繰り返しアタックする、これはOK!
ただし、繰り返しアタックする際には相手の気持ちや状況を十分に考えて、自分だけの都合で押しまくるようなことはNGですからね。
あなたの健闘を祈ります!